前世は存在する?命が輝く前世記憶の活かし方

前世・過去世

自分の前世(過去世)を知りたいというお声をよくいただきますので、 私の考えをお話しますね。

まず、前世が存在するかどうかは、重要ではないと思っています。
前世の真実性についての記事ではありませんので、そういったものを期待している方は見ないでくださいね。
サンタクロースの正体を知ってしまうような気分になるかと思います(笑)

しかし、「前世の記憶的なもの」を現在に活かすことはできます。
それについて、2つの方向でお話しします。

①自分を制限している感情の解放

私たちは過去に味わった感情を「情動記憶」として体内に蓄積しています。
過去の体験は判断の糧になる一方、行動を制限することもあります。
私の実体験をお話ししましょう。

私はセルフイメージをリセットするために、自分の過去を徹底的に掘り起こして感情を解放する、という実験をしていました。
しかしながら、記憶にある限り掘り起こしても、まだ解放しきれていないような感覚がありました。
そこで「退行催眠」という方法で、前世までさかのぼって記憶を掘り起こすことにしたのです。

すると、自分の中で引っかかっている感情の原因らしき記憶がよみがえってきました。
原因がわかり、その体験から学んだことがあると気付いたことで、大きく解放できた感覚がありました。

その前世が実在したかどうかはどちらでもよいのです。
制限となっていた感情が解放されて、今を生きることに集中できるようになったことが重要なのです。

この感覚は、スポーツに例えるとわかりやすいかもしれません。
ボールを投げるときに「しなやかに腕を動かすコツ」を知りたいとします。
関節の角度をこと細かに説明されるより、「弓がしなるように」などと例えて言ってもらったほうがわかりやすいときもありますよね。

ここで大切なのは、動かすイメージがわいて、実際に投げるときに(=現在の世界で)上達していることです。
前世の活かし方も一緒だと思うのです。

②未来の可能性を開く

「前世で○○(職業や立場など)をしていたから、今世もそれを活かしましょう」という話はよくありますよね。
ヒーラー、シャーマン、将軍、僧侶、宇宙人、王族、などなど。

「才能があるならやりたい」と思っているなら、このようなメッセージが力強い背中押しになります。
それを聞いて、懐かしさや、やってみたいという気持ちがあるとしたら、それは魂にとって真実だからです。

願望実現の観点からもメリットがあります。
「○○をしたい」という願い方では、「まだ叶っていない」という周波数を発しているため実現しにくくなります。
しかし、前世の情報は「過去にやっていた」ものとして捉えるので、「すでに叶っている」周波数を発することができて、実現しやすいのです。

ただし、承認欲求に欠乏感があると、こういったことを聞いて過剰に反応してしまうので、気を付けたいですね。

前世って結局なに?

前世についてくわしく知りたい方は、こちらの本がおすすめです。
前世に対して懐疑的だったアメリカの精神科医が、クライアントの退行催眠で前世の記憶を引きだし、そのクライアントの症状が劇的に改善することを目の当たりにします。そして、前世の存在を受け入れていくというエピソードが描かれています。業界に大きな影響を与えた一冊です。

私もこの本を読み、前世が存在することへの確信が強まりました。

ただ、蘇ってきた記憶のすべてが前世とも限りません。
臓器移植による「記憶転移」の事例も知られています。
脳死状態になった方の心臓を移植したところ、臓器提供者が事件に巻き込まれた際の記憶が思い出され、事件の犯人が逮捕されたというケースもあります。

臓器移植を受けることはまれですが、私たちの体は親や先祖からDNAを引き継いでいますので、先祖たちの記憶が体に眠っているとも考えられます。

また、食物から記憶が取り込まれることもあるかもしれません。
潜在意識がすべての存在とつながっているのだとしたら、他の誰かの記憶が自分の中で再生されることも「無きにしも非ず」です。

情報を集めたり、感覚を研ぎ澄ますことで、より正確に理解することができるかもしれませんが、やっぱりそれはあまり重要ではないでしょう。
世の中には知る必要のないことがたくさんあります。
分析しようと思うあまり、大切なことから離れてしまっては本末転倒です。
これらの解明は、人間の役割ではないのです。

私たちにとって大切なのは、今を全力で生きること。
大事な人と愛を交わすこと。
歓びのままに創造すること。

そのために前世を活かしたいものです。
必要な情報は、しかるべきときにやってきます。